メディア掲載~新潟日報朝刊「甘口辛口」2020.10.29~
第九回 私のコレクションを紹介。
<マイお猪口>
「旅先でお気に入りの「お猪口(ちょこ)」を見つけ、お土産として買うことを楽しんでいる。どこの観光地にも近くに窯元があり、窯の個性で作られたそれはおおむね手頃な値段で手に入る。
自宅のコレクションラックには、旅先だけではなく、作家の個展などで手に入れた、多種多様なお猪口が並ぶ。その日の気分で手に取り、日本酒を頂く。気の利いた居酒屋でざるに載った物を選ぶ楽しさを、自宅で味わえるのは格別だ。
以前、鎚起(ついき)銅器の老舗「玉川堂」さんで、鎚起を体験し自分好みのお猪口を作らせてもらった。どうせなら、ということで片口と魔法のランプ型ティーポットを足して2で割ったような酒器を特注制作した。それはお気に入りの逸品になっている。さまざまなお猪口コレクションを眺めながら、酒を飲む時間は至福のひととき。
自分で作ったお猪口は決して良い形とは言えないが、酒のうまさが引き立つ。愛着は酒の味さえも変えるのだ。」
文中で紹介している私のコレクション
私が作ったお猪口とオーダーしたランプ型片口酒器