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16/05/02
スマホが調子悪く書きたい事も掛けなかったので、今更のことも有りますが記録ということで^^;
22日(金) 備忘録
全しょ連メンバーの一人がこの春で前職任期全うしこれからはしょっぺ店探訪に力を入れるということで(それだけでは無いですわね^^;)お疲れ様会を、度々このメンバーで楽しませてもらっている、北書店の一角で飲む「北酒場」で。
三線の演奏あり、濃〜いマニアックな話ありの楽しい会でした。
作曲を生業にしている人との会話の中で私が「作詞作曲家の才能もさることながら、アレンジャー(編曲家)の力量が楽曲の良し悪しを決めるにもかかわらずあまりアレンジャーが評価されてないような気がする」って話したら、店主の佐藤さんがサッと持ってきた本がこの「ニッポンの編曲家」。私がタイムリーに気になっていた事が出版されていたって事は、世の中で同じように思っている人が結構いたんだな、って再認識。
実は建築家も、特に監理を重視する建築家もアレンジャーに似ているところがあると感じていて、クライアント、発注者や予算、敷地や物件環境といった条件、職人の手技や最新技術を理解し活かしたところからのものつくりは作詞作曲家というよりはアレンジャー的。読んでみると、アレンジャーさんの思考がはっきりと伝わり、職人的なスタジオミュージシャンやメカニックの人々の事も名前を挙げて記載されていて興味深く読ませてもらいました。
会話の中で生まれたテーマの本がスッと出てくるあたりが書店で飲んでる醍醐味。
ちなみにもう一冊の「太宰と安吾(壇一雄著)」は飲んでいた私の席からちょうど目の前に見える棚に正面を向けて置いて有った(流石の棚作りです北書店は)。私的には作風が全く違うこの二人、建築家でいうなら丹下健三と白井晟一的といった両極の時代の寵児をどう壇一雄が斬ったのか興味深かったので思わずゲット。こういった目的を持ってなかった本との巡り合わせが北酒場の魅力なのでした^^。
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24日(金) 備忘録
創業100年の鋳物製造業の「能作」、創業200年の地元鎚起銅器製造業の「玉川堂」、創業300年の今は工芸品のSPA事業を展開する「中川政七商店」、といった老舗工芸企業でありながら新たな挑戦、展開を推進している三社によるトークショーを拝聴。
家業的で伝統といった昔ながらの環境下の中で伸び悩む伝統工芸の世界を替えるには、伝統に甘んじることなく常に新しい視点や行動、作り手と使い手の距離や意識を近づける事が重要といった本質的なことから、都心や海外に展開する意味合いといった将来的なビジョンまで、三者の考えを興味深く聞く事ができました。
アグリツーリズモは一般的に浸透してきた今日、アーツアンドクラフツーリズモが今後注目されてくることは確実です。伝統工芸産業は今の時代斜陽という事が世の中の流れですが、高いポテンシャルを持つ工芸産地にはやりようにより明るい未来が有るな、という印象でした。
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29日(金祝)備忘録
祝日なので午前中に映画を見に行こうと準備していたらTVで日本とドイツの大工技世界頂上決戦をやっているじゃあないですか!^^
大工の棟梁でありながら技術だけではなく理論も重視した名匠田中文男氏の弟子でもある梅村哲夫氏が日本代表。ドイツ代表のアクセルさんは全くの職人気質が垣間見られますが、若くて(といっても40代かな)ドイツのマイスターさんらしく、おしゃれさも感じられます。技術では梅村さんの勝ちだろうと思っていたらさにあらず。継ぎ手の強度は9KN程度と予想されていたのを梅村さんは10KNと上回るも、アクセルさんは驚異13KN越え。大栓の繊維方向を変えたり、日本の追っかけ大栓継ぎと似ているけれど繊維を分断させず斜めに切らない継ぎ手にするなど、強度に関しても理にかなっている仕口で望んだ結果でした。
アクセルさんの方に技術だけではなく理論も駆使している田中文男匠ばりの印象が有りました。梅村さんもこれを目の当たりにしたのだから、日本の追っかけ大栓継ぎの仕口が今後変わる予感がしますね。
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29日(金祝)備忘録その2
GWはどこにレジャーするも無いのですが、前半はシネウインドで映画「創造と神秘のサグラダファミリア」を見ることくらい。最終日だったけれどすべり込みで見れました(相変わらずで^^;)
サグラダファミリアやガウディ物は色々と見てますが、近年の状況が垣間見られ興味深かったです。作業監督のコメントに「自分が関わっているうちに完成を見ることができるかも」とありましたが、予算や作業員の投入数を考えるとそれも可能かもしれないと感じました。完成までにはあと100年以上かかると言われてたのですけれどね。
今の時代だから工期短縮は可能だと思うけれど、ガウディが作る作品はそういった効率といった事とは無縁なように思えるのですがね^^;。別に時間を掛ければいいと言うわけではないのですが・・・。
現在の建築統括者のコメントの中に「この建築は今としたら時代遅れ、テーマパーク的という人もいるが」とありましたが、だからこそ効率ではなく時間を掛けて行くべきなのではないかと。だって時代遅れとか今の時代にはとか、作っている時代を意識すること自体が不要かと思うの...
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