weekly shot 2002.12.16

  
 ディスプレースペースにDMやらフライヤーやら置いてある。一番左端は今度東京青山で、「弦・和紙のあかり」の個展をやる「中矢澄子」さんの物。彼女なかなかのパワーウーマン。ただのおばさん(失礼!)じゃありません。数年後にはニューヨークでの個展をももくろんでるエネルギリスト。2003年1月7日〜1月13日まで、青山表参道ネスパスにてやってるので、お近くの方是非どうぞ。そうそう彼女新潟駅コンペ市民窓口委員会の委員もやっているのだった。
 その新潟駅コンペの公開第二段階審査会(最優秀賞を決める会)に行ってきた。(といっても見学だけど)午前は引っ越しの手伝いとかあり、プレゼンテーションは聞けなかったが、午後からのヒアリングは聞けた。5案の中に1案魅力的な物があったが、残念ながら一部条件違反をしていた。公平性を期するための公開審査でもありやはりどんなに良い案でも条件違反は条件違反。最終審査の対象からは外された。その後時間が無くて最終結果を見ることなく退席したが、正直彼の案が対象外になって最終結果への興味が半減した。それほど魅力のあるプランだった。審査委員席も同じような空気感だったように感じる。安藤忠雄氏のように京都駅で桜の羅生門を提案したり、万代島に山を作るといった、条件違反で明らかに勝つ事より自分の思いを打ち出した提案もかつてあったが、彼の作品は微妙に現実性があった。ヒアリングからも彼の思いが伝わってきたし、良い駅になるなって直感がした。ルールだから仕方ない。彼の名は「土橋健司」。自分としては初めて聞いた名前だったけど、今後の彼の仕事に注目していきたい。良い物作るだろうな。市民の意見を取り入れることを前提にしている駅舎、駅前広場計画なのだから、そんな魅力的な駅になるよう、最優秀者の今後の設計に期待したい。
 しかし最終5案に新潟人はいなかった。見た感じ公開審査の場にも新潟の建築家の姿が少ない。私は先輩の提案のお手伝い(ほんと微力だったけど)をしたんだけど(残念でしたが、1次審査では得票ありました)、皆コンペに出してないから興味がないのだろうか?自分の街の顔の計画に興味がないのだろうか?それとも人ごとだと思ってるのだろうか。それとも午前中にたくさんいて、ヒアリング審査の段階でみんな帰っちゃたのかな。(いと)
 
 
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