メディア掲載~新潟日報朝刊「甘口辛口」2020.10.21~
第四回は地元袋津をテーマに!
<歴史あるまち>
「迷路のまち」として魅力を発信する新潟市江南区の袋津地区。私が生まれ育ち現在も住む、歴史が感じられる魅力あるまちだ。
機業で隆盛し、戦後は40軒以上の関連工場があった。あちこちから「ガチャガチャ」という織機の音が響いていたのを覚えている。
今では2軒の機屋が残るのみ。当然労働者も激減し、飲食店も数件残して姿を消した。そんなまちに、若きオーナーがカレー店をオープンしたのだ。
元々は祖父が荒物屋で製造販売していた人気のゴマ豆腐を孫が受け継ぎ、キッチンカーで移動販売していたのだが、ついに荒物屋の店舗を改装し、カレーとゴマ豆腐の店にした。
内装は若い感性で作り上げた好感持てる雰囲気で、外装は荒物屋だった建物を当時のまま残している。地域の景観を継承し、残す事にしたという。
袋津に残った2軒の機屋さんは今、伝統綿織物「亀田縞(じま)」を復活させ、若い人からも指示される商品を作っている。歴史あるまちは、着実に歴史を重ねている。
カレーとゴマ豆腐の店「石本商店」
亀田縞 立川織物
http://kamedajima-tachikawa.jp/
亀田縞 中営機業
袋津マップ
https://jatelier.jp/wp/wp-content/themes/ito/img/about/hukurodu.pdf