atelier shot 2003.11.25

  
 棚にはフリーペーパーやら小物ディスプレー品やら置いてある。酒瓶を持っている鬼の置物は安田の鬼瓦職人(っていうか作家ですよねもう)「村秀」さんの作品。安田町は瓦の産地なので当然鬼瓦職人もいて、その技術とセンスを持って創作される物は当然ながら作品なのです。安田の大工さん、旗野さん(映画「阿賀に生きる」の仕掛け人)からアトリエ引っ越し祝いにいただいた物で、シーサー同様我がアトリエの守り神です(特に酒瓶持っているあたりがいとおアトリエっぽい)。
 下になぜか置いてあるサッカーシューズ…、これアルビレックス新潟のゴール守る守護神「野沢洋輔」のサイン入り使用済みシューズ。あるアルビ系イベントで、乗りと勢いで財布の中身も考えずオークションで落札した物。これもお宝です。そのアルビがついに、ついに、J1昇格を果たしたのです、それもJ2優勝のおまけ付きで。昨年の悔しさは以前のコラムでも書いたとおり相当辛い悔しいものだった。中盤で優位に立ってもシーズン終盤でいつもきわどくなって昇格を逃してきたのがアルビ。今シーズンもしかり、第4クールのアウェーでなかなか勝てず、昇格は信じていたもののイヤ〜な雰囲気が…。絶対ここで決めると思っていた43節アウェー福岡戦でよもやの敗退、「博多で美酒を」というつもりの片道14時間以上をかけての自家用車での参戦が、うまい水炊き屋台満喫の「博多で美食を」の旅になってしまった。そんな最後の最後、最終節まで美酒をお預けされたわけだから、勝利の晩の美酒は最高なもの。博多に参戦できなかった仲間もいたので、最終節ホームで決められるなんて、結果的にはドラマでしたね。ゲームで全精力体力を消耗し体中の水分を出しきっていた体に、美酒は心地よい時を与えてくれたのです。それはやっぱりJ1昇格なんて考えられなかったときから共に観戦し参戦、そして昇格目前にして苦渋を嘗め、今年一年共に応援し続けた仲間達との美酒だったからなんだろうな〜。アルビの事を書くとあれもこれもとなってしまいそうなので、とりあえずまとめるけれど、一言で言うならやっぱ「アイ」でしょかね。漢字や英語で書くとかなり照れくさいけれどカタカナならいいでしょ。一緒に参戦する仲間、ゴール裏の仲間達、共にアルビを応援し続ける新潟の市民県民(マスコミでも伝えられているとおりまさしく地域密着です)、みなアルビを「アイシテル」(最終節のキャッチでもあった)。「アイ」を持ち続けている限りアルビは発展し、サポーター市民県民に平和が続くことだと信じていますよ、ほんと。さ〜ていよいよ来シーズンはJ1、磐田も鹿島も迎え撃ちましょうぞ。美味い棊子麺、鰻、とろろ汁…結果的に美食の旅だっていい、立ち向かいますよ。これからもアルビ「アイ」し続けます。
 それから、野沢がドイツその後と日本代表になって活躍し「野沢洋輔記念館」ができたらこのシューズは寄贈しましょうかね、ついでに記念館の設計もやっちゃいますよ。自分で作っちゃたりして…(いと)
 
 
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