寒中お見舞い申し上げます
寒中お見舞い申し上げます。
新年のあいさつが寒中見舞いとして定着しつつあります。早くにお年賀をいただいた方々にはお返事が遅くなった事、お詫び申し上げます。
2024年は元旦の能登半島地震から始まりました。一年経てもまだ被災地の復旧は完結していなく、当方へも数件被害修繕の相談が来ていましたが、まだまだ完遂できてない状況です。液状化による道路変形に対しての復旧処理に時間がかかっている事も原因の一つで、今回の被害が建築だけではなく地盤被害が問題になっていて、どんなに建築を耐震化しても地盤がやられてはどうにもならないことが又も露わになっている状況です。
そんな状況下で始まった甲辰、前年より進めていた新築物件の竣工、年度内着手物件設計の他、相変わらずリフォーム・リノベーション物件に明け暮れた年でした。ただ感じたことは施工業者さん職人さんの不足。震災被害対応によるところが大きかったと思いますが、年始めから依頼いただいたRe物件が早くても秋口の着手というところもあり、お客様にはかなりお待ち頂いた状況でした。熟練フリーランスの職人さんも、インボイス制度の導入で廃業される方も増え、施工者、職人の確保といった事が住宅系建築業界にも確実に課題となり始めました。
建築活動的には、私が所属している(公社)日本建築家協会の関東甲信越支部新潟地域会代表を仰せつかった任期最後の年度でした。地域会の事業はもとより本部支部の事業に参加し感じたことは、建築家の姿も今の若手建築家の時代になって多様になってきたな~という事。一昨年の全国大会から企画されている「若手建築家による討論、トークセッション」は建築界の未来が感じられる良い企画で、今年の千葉大会でも引き続き楽しみにしているところ。次世代の可能性を感じワクワクするって事は、自分がそれなりに年を重ねているって事なのでしょうか。気持ちだけは若いつもりなのですが・・・。
ライフワークの「袋津の価値魅力発信」は、「今日は一日袋津三昧」等例年通り活動を続ける事ができました。メディアでの発信も増えています。加えて少し広域に、「江南区の価値魅力発信」という事でのバスツアーの企画運営も。そしてなんといっても「新潟市まちづくりパートナーシップ事業:江南区の歴史文化を活かしたまちづくり」に関して、提案事業が採択された事は大きなトピックです。歴史まちづくりに関しては20年来中央区を対象にコミットする活動を続けていましたが、地元袋津を含めたエリアの歴史まちづくりは最終的に自分のライフワークだと認識していました。その活動を行政のパートナーとして関われる事は本懐の至り、まだまだ力不足ですがこれからのまちづくり、今後が楽しみです。
アッという間の令和6年でしたが、今年も引き続き仕事に地元まちづくり活動に走り続ける所存です。久しくお会いしていない方も多いですが、是非袋津、蔵のアトリエにも遊びにいらしてください。
今年もよろしくお願いいたします。
令和七年一月吉日