寒中お見舞い申し上げます
寒中見舞いは立春(2月4日)迄にという事で、こちらでもギリギリ「寒中お見舞いもうしあげます」。
お世話になった方、近しい方で住所交換等した方には直接お送りしているかたもいらっしゃいますが、住所交換等してなかった方々にはこちらから。私的にはお世話になった方,古くからの知人友人に年に一度近況報告をお伝えしたく長文の挨拶を年の初めに送るようになったのですが、長文なので電子よりは現物の方がそのうち気が乗った時にでも読んでもらえるのではという事と、電子よりやっぱり手元に残るもの、って考えが昭和人なのです。
それから年賀状を今年で終了いたします,といったご挨拶が年々増えてます。もちろんそれはそれで理解していますが、そういった方にもこちらからは送るようにしています。ま~DM的なお知らせと思って頂ければという事で^^;
寒中お見舞い申し上げます。
〈能登半島地震で被害を受けた皆様にはお見舞い申し上げます〉
年末バタバタして年賀の作成に時間を費やせず、年明けてから寒中見舞いをと思っていたところ、元旦からの震災。想像していなかった年の始めとなりました。身近に被災された方もおられるかもしれません、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げ一日も早く平常に戻れる事をお祈りしております。
幸い当地新潟市江南区袋津エリアは、揺れは激しかったものの、築50年以上の自宅、築100年の蔵を利活用した事務所共々被害はありませんでした。ご心配頂いた皆様お気遣い感謝申し上げます。
事務所を地元袋津に移してから年の始めの挨拶に、仕事の事やら活動の事やら近況報告を書き始めました。中々普段お会いできない方々に年に一度こちらの様子をお伝えする事が大切なのかな、との思いからです。
長文失礼致します。
仕事はといえば、昨年は新築住宅の設計に加え古い建物のリフォーム、リノベーションの現場で明け暮れた印象です。ウッドショック以降建築工事費は高騰の一途を辿り中々今まで通り住宅が新築できる環境では無くなっている印象です。逆にそういう状況だからこそ古い建物を使い繋ぐ事や、建築ストックの利活用が見直される時代になってきたのかもしれません。
ライフワークの袋津の価値魅力発信は、去年もまち歩きと地元産物が堪能できる「今日は一日袋津三昧」を実施する事ができました。今年は二十代の女子2名が実行委員会に参加した事で一気に平均年齢が若くなりました。二人共子供の頃地元袋津祭りの子供灯籠に参加しており、袋津の魅力を小さい頃から感じていた様です。
今年は偶然にも地元小学校で、創立記念のお祝いに四年生が子供灯籠を作り、祭り木遣を披露する事となり、灯籠製作と木遣の指導に関わりました。四年生は毎年総合学習で袋津の歴史価値魅力を伝えている子供達、記念式典で発表した子供達の木遣は体育館に大きく響き、木遣が体に沁み込んでいる事が感じられました。この子達の中から10年後20年後、袋津の魅力を忘れず思い出し地元に関わってくれる人が一人でも二人でも現れてくれたら、と期待しております。
古い木造家屋は耐震性に劣り防火性能が低いから、と言われれば正面から反論する事はできませんが、古い木造家屋に価値魅力が詰まっている事も事実です。その価値魅力を見捨てる訳にも行きません。むしろ次の世代には伝えるべき事でもあります。耐震や防火、断熱といった事から目を背けず建物の継承を考える時でも有ります。建物も街も祭り神事も「継承」がキーワード。「今」は長い歴史の中の一時です。様々な歴史を経て次に繋ぐ事が今やるべき事なのだと思います。歴史が感じられる物事は一朝一夕でできるわけではありませんので。
元旦の震災を受け、改めてこれからの一年を考える年の始めとなりました。
今年もよろしくお願いいたします。