年頭コラム 2021.01.05

2021年新年の挨拶

2021年、謹賀新年。

昨年2020年はコロナ禍の中全世界の人々が健康被害から逃れる為の予防に明け暮れ、又経済的打撃が直撃した年でした。

健康被害を受けた皆様にはお見舞い申し上げると共に、誹謗中傷無き世の中になる事を心よりお祈りいたします。又医療従事者の皆さまにおいては感染リスクの中献身的治療に対し敬意を表します。

 

例年の地元伊夜日子神社への二年参りは密を避ける為年を越してからの初詣としました。

伊夜日子神社への初詣は初めてで、静かな神社でのお参りも良いものだなと感じたものです。

昨年最も大きな出来事は17年間お世話になった中央区の町屋活用事務所から年末江南区の蔵活用事務所に仕事、活動の拠点を移した事でしょう。

<17年間お世話になった新潟市中心部の典型的町屋様式「丁字造り」町屋を活用した事務所>

12年程前から地元である袋津に価値や魅力を感じ「迷路のまち袋津」と銘打って様々な活動を通じて袋津をアピールしてきました。

ここにきて旧家の置屋根真壁作りの蔵をお借りできる機会に恵まれ、袋津に多く存在し景観形成の元になっている土蔵や蔵の保存利活用促進に役立てばと移転を決断致しました。

<古い「置屋根式真壁造り蔵」を活用した新事務所>

<蔵の内部をそのまま最大限活用した内装>

コロナ禍で仕事は場所を選ばない、という事が一般的になり、アフターコロナで心機一転って事も追風になったと思っています。年齢もまだ還暦前、人生100年時代、まだまだ建築家としての職能発揮はこれからという事も鮭の如く地元に戻る要因に。

これから10年20年と仕事を通じて社会に何かを還元出来ればと思っております。

昨年の仕事はというと、初四半期は一昨年より継続していた古い建物の再生やリフォーム、中央市街地のインフォメーションセンターといった物件の引渡がありましたが、

<空家をリノベーションした民泊ゲストハウスのリビング>

<民泊ゲストハウスの寝室棟は土蔵を活用したもの>

<明治期築の陶器工場を再構築>

<再構築後は陶芸教室とショップに活用>

<古町中央市街地にインフォメーションセンター>

<湊町古町をアピール>

<明治期築の座敷をリビングにリフォーム>

<終の住処的リフォームでコンパクトな生活空間に>

緊急事態宣言頃には当方もご多分に漏れず経済被害が直撃しました。国の施策やお得意様からのプチリフォーム物件あり、そしてリフォーム部件に着手、現在に至り徐々に戻りつつあります。又終四半期になり新たな仕事のお声掛けもいくつかあり、希望の光が見えはじめています。ありがたい事です。

 

新たな事務所、環境で新たな気分で仕事に取り組める、ある意味このコロナ禍のタイミングがジャストマッチだったのかもしれません。(決してコロナで良かったって事では無いですよ)。

2021年、もっと良い仕事を、もっといいまちへ、とさらに前を向かって進んでいきたと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。(いと)