年頭コラム 2014.01.06

過去記事(2014年頭コラム)

2013年も無事幕を閉じた。一年振り返ると例年通り、仕事(JIA地域会含む)とアート系(新潟絵屋等)古もの好き系(地元袋津や新潟まち遺産の会等)食いしん坊系に駆け回りアッという間だった。

仕事は、アベノミクスにより景気上昇中と言われてるが、地方都市の零細企業まで廻ってくるにはまだまだで、決して潤沢な結果を得たとは言いがたかった。とは言っても建築業界は上昇気流にあるようで、各業者さんは手が足りぬほど忙しい。アベノミクスや消費増税前という営業ツールを使い、営業マンのいる企業は業績上昇がうかがえる。紹介を通じての仕事が中心である私達の商圏も、パワーセールスの勢いにかき回されているかの如くだ。そうは言っても後ろ向きではいられない。一つ一つの仕事を丁寧に、心地よい空間や素材の持つ力を施主の嗜好に合わせ伊藤らしく仕上げてきたつもり、PROJRCTの方もご覧あれ。そしてFaceBookにも時折登場する安田瓦の価値感上昇に向けた動きも昨年の行動の中では特筆できる。数年後きっと安田瓦が復権する事を願う。
アート系はというと、新潟絵屋では10月の長嶋頼子菓子型飾り筥展、12月の内田美代子Source de vie(命の源)展と二つの個展を企画した。共に、古もの好き食いしん坊である私の琴線に触れる作品を創作する作家さんで、私にとっては良き姉的存在の人達だ。

古もの好きといえば、近年は新潟まち遺産での活動の中心となっている「古町花街」の価値魅力を伝える花街イベントを例年通り行い、少しずつ市民にも「古町花街」の価値が伝わる様になってきた。

袋津祭りと弥彦祭り共に灯籠若衆として参加できたのも、近年体の調子でフル参加できない年があった事を思うと良かった。段々と肉体的にはきつくなってきた年齢だが、参加する事で祭りの魅力灯籠の魅力を多くの市民に伝えたい。そして亀田東小学校4年生に地元袋津の歴史を伝える総合学習も6年目を終えた。6年といえば最初の子供達はすでに高校生になっているのか。その子達の中から一人でも袋津の歴史に興味を抱き大学の建築学科で袋津の事を研究して欲しいもの。

最後は食いしん坊!昨年もたくさんの地酒日本酒やワインを飲んだ。私の酒飲みは空酒が出来ないので常に料理は付き物。毎日何らかのお酒を飲みマリアージュを楽しんでいる。新潟は美味い物が多い。「しょっぺ店」広報に関しては、監修本の「新潟酒場案内 大人のいい店しょっぺ店」が発刊され益々認知度が広がった。極めつけは年末にあった地元ローカルバラエティー番組「ヤンごとなき」でしょっぺ店を巡る企画に登場させてもらった事。「しょっぺ店」のメジャー化は近いか?

例年と変わらないといえば変わらず、変わったといえば変わった2013年。しょっぺ店や花街といった種をまいてきた事が芽吹き成長し始めた感は感じるも、仕事の方はまだまだ花盛りとは言えない。
2014年は消費増税もあり、先はまだまだ快晴だとは言えない。仕事も仕事以外もいつも通りやるべき事をやる、足元を踏みしめて一歩一歩前に進むしかない、それが先にある晴れに向かっていく唯一の手段だと思い念頭に誓う。
でもトップページの更新はFBのアーカイブスに頼らずまめに、を心に刻む事も忘れずに...(念頭から相変わらずの反省の、いと)