過去記事(景観を考える)
先日「万代橋景観リレーフォーラム」という会議に出席した。
新潟のまちづくり系5団体が万代橋周辺の景観を市民がどう育んでいくかをテーマに、リレー方式で提案議論する場で、先回は夜の景観あかりが作り出す景観がテーマだった。最近万代橋周辺に建築予定の景観論争も持ち上がっており、もちろん自分の街のシンボル万代橋周辺の景観にも無意識でいられないため参加したわけだけど、参加してまさしく景観は育んでいくものなのだなあと実感した。
こういう活動を市民が続けることできっと万代橋周辺は魅力ある美しい景観になっていくだろうと感じ、これからもできる限り参加しようと思っている。
今回の写真はアトリエ内じゃなくてその万代橋の夜景。万代橋の右手に見えるのはキリンビールのネオンサイン。
夜の景観に関するテーマだったので、参加者は夜ウォッチングして翌朝会議したのだけれど、このネオンサイン好きか嫌いか問われ、好きと答えたのは私だけだった。
質問的には好きか嫌いかというより、万代橋周辺の夜の景観にこのネオンサインが適していると思うか否か、と問われてると思うが、そう問われると難しいものがあるが…適していないので排除しようという運動が起きたら、かなり寂しいものがある。
その会議でも同様な意見をいったけれど、自分にとっての夜の万代橋はいつもキリンのサインがあって、それが自分の原風景になっている。サインその物も赤と白のシンプルなものだし、嫌らしい不快な思いにはならない。キリンのサインのない万代橋は借りてきたよそ様の物のようで…ま~時間が経てば無いことがあたりまえになって新しい世代の人にはそれが原風景になっていくのだろうけれどね。
今は無くなったけれど万代橋下流側に「キャバレー香港」というドーム型の建物があって、子供ながらその建物のユニークさに興味を持ったものだった。
もし今残っていたら保存運動しても良いくらい好きになっているだろう。
好き嫌いは人それぞれ、だけどそれを整理しながらコントロールする景観というものは本当に難しい。ましてやマスタープランや法整備が完全じゃないとするなら、市民、作り手の意識技量がものを言う。まさに育んでいく物なのだと実感するのだった。ま~私的には美しい景観より魅力ある場の方が好きですけどね。
しかしこういった会議は、運営する方々の尽力無くしては成り立たない。
万代橋周辺や新潟市が魅力ある街になるかどうかは、そういった意識を持った市民がどれだけいるかということになるのだろう。
自分も微力ながら新潟が魅力ある街になるよういつも意識している。魅力ある街に住みたいもんねやっぱ。しかし写真下手だね…(いと)