atelier shot 2011.6.29


  
 
3年半前に竣工したお宅で人形展開催。人形作家さんのアトリエ兼住居を設計させていただいたのだけれど、当初はギャラリーカフェ併設の住居として設計をすすめていた。ところが途中不幸が有り設計中断余儀なく計画変更を行い現在の形に。アトリエは併設するも、展示スペースは玄関ホールに設えた棚だけに縮小した。施主である作家のNさんとは嗜好の方向性が近かったせいかある意味言葉が通じあい、結果Nさんらしくもあり伊藤らしくもある空間ができあがった。その生活空間の場を展覧会場に。もともと生活空間としてはかなり個性のあるテイスト(古さの魅力を活かした)だったからか、創作人形のギャラリーとなっても何も違和感もなく、むしろ近年は古い建物をギャラリーにしているところもあるので、あまりにも自然に馴染んでいた感がある。そういえば新潟絵屋も「家庭に美術を」をもっとうに町屋を改修してギャラリーにした訳で、その空間が意外とどんな作品とも協調できているわけだからこの空間が創作人形に馴染まないわけがない。アトリエに常設のギャラリーを併設すると創作活動に支障があるという作家さんもいるが、展覧会時に自宅がギャラリーになるのなら創作活動の支障にはならないだろうからこれは良いのではないだろうか。

 作家さんのアトリエにうかがうとその空間そのものを展示空間にしたいと感じることがある。そんな空間を住空間にも作り出せたらともいつも思っている。そのうち新潟絵屋に、作家さんのアトリエを再現する様なそんな企画もしてみたいと思っているのでお楽しみに。
 人形展は29日(水)〜7月3日(日)まで。新潟朝鮮学校正門前に行くと案内看板が出ています。機会がありましたら是非どうぞ!
 今回このネタで書いたという事は鮮度を考えるとそんなに次回の更新時期を延ばせない訳で、前回からの更新期間が短かったにもかかわらず、次も早い時期に更新しなければだめなんだろうなあと・・・。いやそうしなければまずいね、やっぱ。(自ら追い込んでいる いと)

 
 
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