〈 会期 〉 1998/4/28 ~ 6/30
〈 会場 〉 展示室ミレッド(ケルヴィン内) Kelvin(ケルヴィン)
《Link Cage》
-LREX へのゲート-
今回の会場演出はコラボレーションの完成を目的としています。
私が考える[極小の空間](空間とはあくまでヒューマンスケールでの事であり、人間が心地よさを体感できる最小限の空間ボリュームといえる)を展示会場のゲートに配置しました。この“Link Cage”と名付けたゲートは、入口側のフレームが一間四方の一坪を持ち、出口側のフレームも直径2.0512mで同じく一坪の面積を持ちます。ゲートを貫くまでの距離を1間とすると竹で囲われたこの空間は一坪立方のボリュームでまさに[極小の空間]となります。方形から環へ移りゆく形状の変化はリレーアート展のテーマ‘ LREX 環・舞・展開 ’を表したものであり、それを通し四人の共同制作のパネルを見たとき、又その最小限のボリュームの中で空間を体感しながらパネルを見たとき、我々のコラボレーションを感じてもらえることでしょう。
共同制作パネルの周囲には各作家の今回の個展における代表作を展示しました。どうぞ今回のリレーアート展で試みられた共創と、豊かな感性を持つ作家達の個性を共に存分お感じください。
〈 会期 〉 1999/12/5 ~ 12/12
〈 会場 〉 万代シティーバスセンター2Fリターナ
最初に体感する空間オブジェ。ボリューム感のある場所からボリューム感の小さい場所へ移動します。空気感が大から小へ変化することで“緊張”という意識が生まれるでしょう。この空間はアートエキシビションへの《結界》であり緊張感・静寂感は“期待感”へと心理変化するでしょう。通り抜けたとき、緊張感からの開放が最初の《パーソナルエリア》の広がりをさらに助長します。CollaborationWall/一度広がった空間から再度空間を絞るために設置したコラボレーションの壁。最初見えかくれする壁は、次の開かれた空間《パブリックエリア》への誘いでもあります。大→小→大→小→大と空気感がリズムを打つことを体感できるでしょう。
第一回リレーアート展でも提案した“極小の空間”。その空間ボリュームを持つ空間オブジェを配置することにより、次に空間の回遊性を生み出します。2つの《パーソナルエリア》を回遊して再度《パブリックエリア》へ。そこにある《パーソナルな展示壁》が作品展示の最終点でもあります。
作品展示の最終点である《パブリックエリア》は、毎日パーソナリティーと来場者により創り出されるイベントステージです。そこから最後に移動する空間は、“イベントステージ・アートエキシビジョン”という非日常空間から日常空間への《結界》でもあります。そこは来場者のアート空間・コラボレーション空間になっていて、今体感したことによって生まれたイメージなど自分なりに表現する空間です。そこはアート空間を移動して体感したアートトリップの終着点でもあります。
LREX 第2回リレーアート展「LOVE-MOVE」パンフより
〈 会期 〉 2000/12/10 ~ 12/17
〈 会場 〉 万代シティーバスセンター2Fリターナ
何もない大草原に一本の木を立てるだけで、そこに新たな空気が生まれる。空間のボリュームやスケール感を感じ、領域・方向性をもたらす。人の心理さえも影響される。建造物や都市という物は、この空気の集大成だろう。今回の会場構成は、柱だけを建てて空間の領域を創りだしている。柱のみにより、パーソナルなスペースとパブリックなスペースを、曖昧に且つわかりやすく組立・構成することを試みた。
〈 会期 〉 2001/12/22 ~ 12/24
〈 会場 〉 Heal The World Institute Niigata
第1回のリレーアート展から「極小の空間」(人が心地よさを感じ得る最小スケールの空間=一坪立方の空間)シリーズを発表し続け、それが現在組合わさり増殖しはじめた。同じ空間ボリュームを持ちながら違う体感を得られる。人はいったい空間の何に心地よさを感じられるのか?極小の空間×3の「福助」もあと数日‥っか。
LREX 第4回リレーアート展「LOVE-BEAT」パンフより
※新潟市下町でたった3坪(厨房含む)で営業していた食堂「福助」は道路計画の為、2002年取り壊されました。
〈 会期 〉 2002/11/30 ~ 12/8
〈 会場 〉 NEXT21アトリウム & anothre ticket
今回の会場構成どうしよう。天井が高いな~。
そうだタワーを建てよう。
にょきにょきと建ったタワーに作品が寄生する。
横に動く動線と縦に動く視線が交錯する空間がいい。
最初に閃いたイメージはこんなだった。そしてその次に思ったことは…。(会場配布パンフレットより)
今回の会場構成は水平移動と垂直感覚を意識した。
そしてオレンジ。私を一年間エキサイティングさせ、そして感動させてもらった「アルビレックス」に敬意を表して。
〈 会期 〉 2002/05/11 ~ 05/22
〈 会場 〉 新津市美術館 市民ギャラリー
極小の空間にこだわって数々創ってきた。10年近く前に40�B四方のボックスに「光の塊」を作ってボックスアート展に出展した。今年クサマトリックスで刺激を受けた。今回は草間女史へのオマージュと自作のリメイクとしての一坪立方の空間を創りたい。(会場配布パンフレットより)
1坪立方の空間にこだわり今まで6typeの極小の空間を作ってきた。同じ容積を持ちながら縦横比率の違いや素材の違いで感じ方がそれぞれ違う。
しかし共通して言える事は「心地よい空間なこと」。
やはり1坪立方は人が心地よさを感じることができる極小の空間だと言えるのだろう。
極小〈minimum〉の空間で、極大〈maximum〉な空間を感じ得るか?今回はそんな事を意識して考えてみた。
〈写真上〉
極小の空間 「prototype #7」
周囲に鏡を貼ることで極小が無限に広がる。極小で感じる無限。
〈写真下〉
極小の空間 「prototype #8」
大地にフレーム(タルキ)のみで切り取られてた1坪立方の空間。
無限の空間の中に極小のパーソナル空間を感じる。
〈 会期 〉 2000/8/26
〈 会場 〉 万代シティ2F広場
第1回LREX展で発表した「極小の空間vol.1(Link Cage)」と新作「極小の空間vol.4」とを組み合わせて瞑想空間を創作。
「兎乱簀堂」と命名。
お代は気持ちよければお賽銭をってことで、賽銭箱を置く。
〈 会期 〉 2001/8/25
〈 会場 〉 万代シティ2F広場
クリケット2000で創作した「極小の空間vol.4」と新作「極小の空間vol.5」とを組み合わせて創作した空間。
それぞれ「昼寝小屋」(座敷昼寝スペース)・「読み小屋」(椅子式読書スペース)とする。
LREX2001で表現する「極小の空間-増殖-」の誕生を予感させた。お代はもちろん「お賽銭」。
〈 会期 〉 2002/8/24
〈 会場 〉 万代シティ歩行者天国
私は考えます、人が心地よいと思う空間とは?
それは人間一人が心地よさを体感できる最小限の空間ボリューム、[極小の空間]にあるのではないかと。その空間は「1坪立方」(1坪の床面積に1間の高さを持ったボリューム)。今回構成した空間群「昼寝小屋/極小の空間 vol.4」「気持ちよく読む箱/極小の空間 vol.5」「塗りあげる通りの壁/極小の空間 vol.6」はすべて同じ空間ボリューム「1坪立方」を持っています。何かどこかで体感したことのある空間だと思いませんか?小間の茶室・お風呂・WC……。
極小の空間はほんと気持ちいいんです。体感してみてください。半日陰で風が通って心地良いでしょ。
ついでに土壁塗ってみてください。子供の頃を思い出して楽しいでしょ。この素材は最近ではほんと見なくなった、土壁の下地「小舞」といいます。土壁も良いですよね、環境に優しいし再利用も可能、もちろん体に害は無い。この小舞、私も編みました。土だって誰だって塗れます。決して大それた事では無いんですよね。
こんな極小の空間考え初めてもう五年が経ってしまいました。そうそうこのカード三年前の暑中見舞いです。たくさん作り過ぎちゃいまして…、これも再利用ってことでご容赦…。(会場配布カードより)