おすすめ記事 2026.01.17

令和8年 寒中お見舞い申し上げます

寒中お見舞い申し上げます

2025年、アトリエの業務は新築物件の工事着手から始まり、古い建物のリフォーム物件、非住宅系のデザイン設計監理で明け暮れた一年でした。現在新築住宅物件設計の他、特殊用途の住宅や古い建物のリノベーション計画を数件進めていますが、昨年春の建築基準法大改正を受けて例年以上に手間が掛かるのを実感しています。建築工事費の高騰により古い建物の利活用に目を向ける傾向は良い事だと思いますが、手続き等が煩雑になる事で逆に世の中からお荷物扱いされないか心配も拭い去れません。

 

昨年紹介した行政とのまちづくりパートナーシップ事業「江南区の歴史文化を活かしたまちづくり」も二年目を迎えました。昨年は歴史をキーワードにまとめる江南区マップも編集作業が中心となりましたが、江南区内の5エリアそれぞれに在住等で精通した地元編集メンバーを中心に進める事で、中身の濃いものになりそうです。今年中には発行できると思いますので楽しみにお待ちください。そして歴史的建造物の登録有形文化財推進に関しては、今年度は旧家住宅や土蔵建築等申請書類まとめ作業を進め、また来年度まとめる旧家住宅の調査も行いました。新潟市江南区の登録物件が答申されたら気に留めて頂ければと思います。そんな中二十年ほど前から登録をお勧めしていた旧家物件が晴れて登録有形文化財になりました。そしてその建物の利活用が地元地域自治会に委ねられようとしています。いろいろな手続きを経る必要がありますが、実現すれば県や市町村といった地方公共団体ではない地域自治会(町内会)で歴史的建造物を守り続けるという画期的な事象になる予定です。地域に根付いた歴史的建物を地域の人たちが地域の宝として守り使い続ける。こういった事例が参考になり、多くの地域に根付いた歴史的建造物が継承されていく事を願っています。

 

ライフワークの地元袋津に関しても、袋津祭りのライトアップやまち歩きイベントなど実行委員会での事業も例年通り行う事が出来ました。そしてまた一人20代の若手メンバーが実行委員会に参画しました。彼は私が総合学習で教えたわけでは無かったですが、地元袋津の魅力を伝えたいという事で卒業制作に袋津を取り上げ、ヒアリングで当方に訪れた青年でした。この様に次世代人で袋津の価値魅力を感じ多くの人に伝えたいと思う若者が増えてきたように感じます。最初に総合学習を行った子達は既に22、3歳になりました。播いた種が少しづつ芽を出し始める時代になってきました。多くの芽が出、花になるよう引き続き種を播きながら活動を続けたいと思っています。

 

それから「しょっぺ店(歴史があり語り継がれる個性多き酒場の事を愛着を込めてこう呼んでます)」伝導に関してですが、13年ぶりに雑誌で取り上げて頂けます。このはがきがお手元に届く頃にはその雑誌も発行されている事でしょう。しょっぺ店も継承が出来ずやむを得なく閉店するお店も少なくありません。歴史ある物の継承を常々考えている者として、応援したいお店ばかりです。ご興味有りましたら是非手に取ってご覧ください。

 

コロナ禍以降すっかり日常が戻った令和7年でした。とはいえ災害等いつ起こってもおかしくなく、いつ日常が非常時に変わるか分かりません。変わりない日常平時に感謝し一年を過ごす事が出来ればと願っています。

今年もよろしくお願いいたします。

 

令和八年一月吉日 伊藤純一アトリエ 伊藤純一