過去記事(2015年頭コラム)
あけましておめでとうございます。と言いつつすでに正月睦月もすでに終わろうとしてるけど・・・・何はともあれ例年通り2014年を振り返ってみる事に。
年の初めから新築工事に着工した江南区袋津の酒屋
「新し屋酒店」
歴史あるまち袋津のど真ん中、伊夜日子神社前に立地するこの店舗は、新潟地酒にこだわり加えて世界の名醸ワインも取りそろえるこだわりのお店。袋津出身である私としてはこのまちの歴史、風格を大切に、そしてこのお店のこだわりが伝わるよう外観は意識した。袋津でのメインイベント袋津祭り灯籠押しの宮登り前最後のメインステージ前でもあるこの場所、この先何十年先将来に渡ってこの場で祭りの灯籠を見続ける地元民や観光者にあらためて袋津の歴史深さ魅力を感じてもらえる建物であって欲しい。ちなみに屋根に載る安田瓦で作った河童。お店のキャラクターでもある河童をモチーフに安田の鬼瓦師「村秀」作の物。河童載り瓦に興味を持ってもらい安田瓦の可能性にも注目してもらいたいと考えている次第。そして入口左右にある白壁。片面はお店のキャラクターである本庄基晃氏作の河童が書かれているが、もう片面は白壁のまま。この面は歴史を積み重ねる中で書き加えて行ければと思っている。袋津の歴史が感じられる物、お店のこだわりetc・・・片面本庄さんだから結構難しいのですよ^^;
「エステティックサロントプカピ」
はネオモロッコリアンをデザインコンセプトにリニューアル。
フードコート内にあるラーメンショップ「にぼしまじん」
のリニューアルでは、イメージチェンジの目玉に既存のサンプルショーケースを加工し、出汁のこだわりである煮干しを満載詰め込んだ。
「BarCetta」
は近年注目の新潟駅前酒場街「楽天地」という立地を意識し、新装ながら何年も前からこの楽天地に店が構えられていた空気感を醸し出す事を意識した。これある意味しょっぺ店エッセンス。今は無きBARのしょっぺ店殿堂「old good time JON」のエッセンスともいって良い。
「IDEAL kitchen」
は輸入キッチン機器等を組み込むオリジナルキッチンを提案制作販売するショールーム。
商材が主役でなおかつ時間の経過でその商材も変化、建物やインテリアはその商材を引き立てつつコンセプトに合致している必要がある。小技は随所にちりばめているけれどデザインしすぎないデザインが見せ場。
現在も引き続き現場が進行中の物件もあるが、2014年商業施設の竣工はすべて上半期に集中した。
住宅系は数件のリフォーム物件とこれから着工物件の設計を主に終始していたけれど、新築物件で4月に竣工した
「Yam-house」
化学物質過敏症というアレルギー疾患を持つお施主さんの8坪の住宅で、下地から仕上げまですべて天然素材で仕上げた特殊な小建築。仕上げだけではなく活性炭を使った換気システムといった空気環境も丁寧に検討。加えて一日中家の中に居るというプライベート病室の様な用途のため、居心地の良さということが最重要と考えた。洗顔手洗いといったちょっとした行為の時に豊かさが感じられるように外部を取り込む開口部。
窓の外には多くの樹木、梅の老木。目前に緑と白桃色の花が飛び込んでくる梅の花の季節、秋には紅葉を感じ、雪に包まれた庭を感じる。四季を感じられることがこの小さな空間に年中過ごす為には重要で、それが豊かさだと思っている。
年末竣工した「Ha-house」(PROJECTのUPは後日撮影後の予定)には例の如く鬼瓦師「村秀」作のオリジナル瓦を冠に使用。
福を呼ぶ「フクロウ」を載せてみた。
2015年は2014年から取りかかっているワイナリー施設の改修が竣工し、住宅も数件現場進行中でPROJECTのページは少しはまめに更新できそうか。
相変わらずのTOPページ未更新は今年こそはやるぞ!と思いつつ・・・まあ~無理無いスタンスで頑張ります^^;(いと)