atelier shot 2010.4.4


 春になるとやはり気持ちがウキウキし始める。桜が咲けば花見の気分になり、サッカーシーズンも本番だ(今年は何回スタジアム に行ける事か・・・)。春といえば結婚式シーズンでもあり、昨日仕事関係の友人の結婚披露宴におよばれになった。笑いあり涙ありのとっても潤いのある会で、忙しなさの中で乾燥気味だった心がとっても瑞々しく蘇ったひと時だった。しかし結婚披露宴というイベントは、老若男女人の縮図と言える程色んな人がいて、その人々に満足感を与えるわけだけれど、そういった意味では一番ポピュラーイベントだといえる。パフォーマンスはほとんどが映像を使ったもので、イベント演出の潮流が映像だということも再認識できた。でもやっぱりお祝いの席って良いね。
 
                外観

 もう一つの話題は町屋の継承に関して。新潟県のほぼ中心部に位置する加茂市は北越の小京都と呼ばれるとても美しい町で、加茂川や加茂山公園といった都市の中に自然環境がある魅力的な土地。そんな加茂市まちなかに在り駅からも数分という立地にこの町屋はある。古い建物に理解があり丁寧に使っていた建物は町屋の魅力が満載。所有者の都合で売却を考えているのだが、そんな建物付き土地の売却を不動産業者は、建物の価値は全く見ず、むしろ解体しなければ買い手がないだろうとの事で、その分も差し引いた金額提示を受けたとの事。到底納得いく内容ではなかった様。古い建物好きは確かにマイノリティーかもしれないが、しかし好きな人にとっては欲しくても手に入らない事が多い物。喪失せず欲しい人のところに確実に届けるには適材適所の情報が大切。この町屋も適材適所の情報網で心ある方が継承してくれる事をのぞんでいる。大衆理論が優先し(何が大衆かと言いたいが)、古いというだけで価値あるものが喪失してしまわない事をいつも願っている。興味ある方当方まで一報を。(いと)
 
                廊下
                中庭
 
 
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