atelier shot 2003.5.10

  
 アトリエのカーテンにサインのシルエットが綺麗に写ってたので、思わずシャッターを切ってみた。うちの目隠しはブラインドやロールスクリーンといったもではなく、カーテン。というより布を下げただけですね。これって帆布の下を縛って上にハトメをつけ、はめ外し式にしているだけの物。今から14年前古町に「イスタンブールカフェ」って店を造ったんだけど、その時の現場で偶然生まれた方式なのです。予算の配分がとっても上手くいったお店でお金かけるところはかける、かけないところはかけないと割り切って造った良い店でした。もちろん今も営業してます。カウンター席の後ろの壁は既存の壁を利用しながら仕上げ、手前に帆布を下げるって方法で処理。帆布の壁みたいなイメージで。ところが最後引き渡し清掃の時、床に垂れていた帆布が掃除するのにじゃまだったんですね。掃除やさんが布の下を結わえたのです。それを見たとき、「このままでいこう」って変更を決めたのでした。エキゾチックなイメージを出した店、天井も帆布を張り巡らしたこの店に、この下を結わえた布がとっても映えたのです。現場で生まれるイメージはとても大切な事だといつも思ってる私。だから現場での変更もしばしばあるものです(けっして変更の言い訳じゃありません)。以来私の定番としてあちこちで使ってます。結構使えるんですよこれが。
 ちなみにうちのアトリエは東向きで、こんなショット朝早くにしか撮れません。最近ちょっと忙しく早出したときの賜物です。それ〜となく更新が遅くなっていることの言い訳をしたりして…(いと)
 
 
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