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養老乃瀧
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| 所在地:新潟市中央区寄居町 業種:居酒屋 開業年:昭和53年 |
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二十代の夜な夜な飲みに出歩いていた頃、古町中心部というより、ちょっと離れた場所の飲み屋がホームグラウンドだった時期がある。かつては県庁があり新聞社本社や大学医学部が近いという事や、新潟でトップクラスの広告代理店があった寄居町界隈は古町とは少し雰囲気が違う客層が出没していた。この路地にも感度の高い若者が集まるカフェバーや音楽関係者が集うバー(当時はスナックと呼ばれていたが)があり、私の二十代での人脈はこの地で培ってきたと言っても過言では無い。
養老乃瀧はこの地に昭和53年オープンした居酒屋で当時から存在は知っていたが、これ系の飲み屋はまだ近くでは「あけぼの」や「深川」、駅南では「瓢湖」といった超トップクラスのしょっぺ店があり通っていたので、チェーン店のお店は仕事で関係するお店以外へはほとんど顔を出す機会が無かった。養老乃瀧は先日お邪魔したのが十数年振り数回目だったが、久々に伺いこのお店は紛れもなく優秀なしょっぺ店だと再認識した。既にチェーン店っぽさは無い家族経営の雰囲気は温かさ満点で、営業47年、おつまみも豊富で美味しい。その日もお客さんは一杯で、常連さん達に愛されている事がすぐにわかった。
店内に掛かる福沢諭吉先生の「世の中で一番の‥‥」の言葉はほろ酔い気分の胸に刺さり、こういった店内の「設」もしょっぺ店たるところ。魅力満点のお店、是非50年60年と継続していって欲しいお店である。
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