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瓢湖

所在地:新潟市米山3  業種:居酒屋  開業年: 

 新潟市駅南地区にあるのに何故か「瓢湖」。いわれは以前聞いたんだけど、酔っぱらってて忘れてしまった(酒飲みはこういうところがいけませんね)。店のことを知らない人との会話で、「昨日どこ飲み行ったん?」「ひょうこ」「え〜水原まで行ったんだ!(因みに瓢湖は水原町にある湖、いや潟かな〜)まじ?」ってな事はしょっちゅう。この店に行ったのが今から13,4年前で、その頃はもうかなりの繁盛店だったけど、聞いた話によるとオープンしてから10年くらいは鳴かず飛ばずだったらしい。だから30年近くはやっているんだろう。
 最初赤ちょうちんに引き込まれて飛び込みで入ったんだけど、いわゆる赤ちょうちん系にしては有線が洋楽だったり、<他のお客に迷惑をかける酔っぱらい、迷惑料5万円警察110番>の札が掛かってたり、アルミどうこの日本酒だったりして「この店はいける!」って直感的に感じた。以来かなりの回数おじゃまさせてもらってる。メニューは100円代の物からお刺身など日替わりのおすすめメニューまで、安くて旨い物が満載。なかでも煮込みはさすが「煮込みのうんめ店」と外看板に書いてあるくらい安くて旨い。この煮込み、鍋が減ったところに又材料を付け加えて煮込んでるため、とろとろにとろけてる具がうまみを出している。ここの煮込みを食べると、他の店の煮込みが物足りなく感じるのは私だけじゃないでしょう。月二回、一日と二十日は煮込みとお酒が100円のサービスデー。あくまでも庶民の味方、小銭商です。東番付けには強力な横綱もいるけれど、いずれはその存在も脅かすしょっぺ店王道をばく進する、ハズだったんだけど…。
 先日改装しちゃいました。大工さんが作っただけあって、今時のこ洒落た雰囲気では無いからこれから2,30年後には内装に味も出てくるかもしれないけど、私的には前の雰囲気の方が断然好き。しいて言うなら、カウンター席がカウンターじゃなくて長細い飯台を利用してるって所が個性的(改装して入り口で靴を脱ぐ様式になったのです)。さらに高さが足りなかったらしく見たこともない付け脚まで取り付いている。少し、「クスッ」ってなります。ま〜色々と理由はあったんだと思うけど、しかし内装雰囲気もしょっぺ店には重要なファクター、大きく番付けは後退です。でもご夫婦と息子さんとでやってるアットホーム的なとっても温かい店。けっして内装が変わったからといっても、しょっぺ店ランクが下がったとしても、これからも愛好し続けます。
(惜しまれつつ平成29年をもって閉店)