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みつばち

所在地:新潟市古町通り1、ピンチャン通り  業種:居酒屋  開業年:昭和57年(初代開業昭和25年頃)

 「ピンチャン通り」とは、この通りにかじ屋さんがいて、その鉄を打つ音が「ピンチャン」と聞こえてたとか、石畳の小路に雨音が「ピンチャン」と響いてたとか、諸説有るらしいが本当の由来ははっきりしてないみたい。この小路、上(かみ)にあるのでいわゆる歓楽街から離れていて、街なかでありながらも隠れ家的な雰囲気を昔から持ってたようだ。
 ここのお店の名前「みつばち」が非常に興味をそそる。最初にいったときも名前の由来を聞いたように思うけど、おぼえてなかった。この前いった時にもう一度聞いてみたら、今のおばちゃん初代ではなく、お店を受け継ぐときに初代のおばちゃんから、できれば「みつばち」という名前を使って欲しいといわれて、そのまま使っているという。由来の話しになると歯切れが悪かったのは、実は由来を知ってないんじゃないだろうか。ま〜ここの通りの由来もはっきりしてないからね。初代のおばちゃんは30周年をやって引退したとのことで、丁度その頃私は「あけぼの」で飲んでいて、あけぼののおばちゃん30年位営業してたと言ってたんで、きっと初代おばちゃんは、あけぼののおばちゃん位の人だったのかな?。二年ほどそこにいた板さんが少しいじったりして引き継ぎ、その後それから20年以上今のおばちゃんが同じ名前でやっているんだから、「みつばち」の歴史は長いのです。おばちゃん変わっても語れる歴史、しょっぺ店です。まだまだ続けていって欲しいです。

 この店芝居系役者さんのサイン色紙が多いこと多いこと。上(かみ)手の県民会館や今は無き公会堂で芝居があると、役者さんはここの付近にあるビジネスホテルを定宿にしてたとの事で、「劇団○○」と書いた色紙ばかり。色紙と一緒に貼ってある写真の中に TVなどで見たことのある顔がいたり、菅井きんさんのサインも見つけた。きっと役者さん達が、芝居後の打ち上げで使ってたんだろ、役者さん達が酔って熱く語ってる姿目に浮かびます。しかし、今じゃ近くに芝居系オーナーがやっている居酒屋の存在が理由かどうか定かじゃないけど、めっきり来られなくなったと言ってた。いろんなお客さんがいるのもいいが、毛色の似た人たちが集まるところもしょっぺ店。せっかくだから芝居系の人たちにまた集まって欲しいところ(けっして近くの居酒屋さんの営業妨害じゃないですよ)。お客さんが醸しだす雰囲気がしょっぺ店モードを上げるもんです。
 おばちゃん草花が好きみたいで店頭に色々置いてある。お客さんからもらった草花も多いらしい。ところが最近は外に出してある草花が持って行かれたり、引っこ抜かれていたり…。ここいら古町の上(かみ)手は最近若者のお店も増えて、若い人が多くなってきた、若者がやったとは思いたくないが…。旧市街的なところは新しい店古い店、若い客昔からの客がうまくお互い協調しながら共存していくのが理想的。しょっぺ店に若い客、これぞ旧市街。ここもそんな若い客昔からの客が行き交う小路になって欲しい。ピンチャンの由来がどうせあいまいなら「どういう所以かわからないが若い人とおじさんが行き交う小路の事らしい」って事にして「ピンチャン」一人歩きさせたりして。